まだまだ、おこさまらんち

顔色が悪いだけの人生

きみが考えているのは私のことじゃないんでしょ

忘れられないキスがある。時々思い出して切なくなったり苦しくなったりする。

 

恋愛はめんどくさい、でも、唯一無二な刺激や感動があって私は好きだ。

 

忘れられない人がいる。というより、忘れたくない人がいる。

 

恋愛って相手のことを考えて胸が苦しくなって眠れなくなったり、何をしているのか、何を考えているのか知りたくて、でも知ることはできなくて。

 

「好きだよ」って一言言えればいいのに、それが難しくて。歩く彼の手を取りたいのに、何か壁があるように感じてしまう。

 

恋愛はいつだってそうあってほしい。

 

「彼と同じ空間にいたい」と渇望すること、その熱量で電力を起こせたらいいのにと心から思う。

 

次に会う予定が立つまでの時間は長い、垂れ流しているように過ぎていく時間は「そろそろ話さないと声を忘れちゃうよ」と悲しい気持ちにする。

 

メールの返事が来ない、もう家に帰って布団に入っているはずでしょ…ねぇ、どうしてよ。

なんて小さく丸くなって自分のお腹を撫でる。

 

CRCK/LACKSの「傀儡」に「夢のキスも忘れちゃって どうしようもなく失って」というフレーズがある。

 

会えないのならせめて夢のなかだけでも一緒にいたい、何度そう願ったことだろう。

 

現実で忘れたものは夢のなかに出てこない。

 

声を忘れてしまえばまるで無声映画のよう。

 

彼が何かを言っている。でも、私には聞こえない。字幕もない。

 

もしかしたら「かわいいね」って言っているのかもしれない、いや、「大好きだよ」って言ってるのかもしれない。

 

1つ忘れてしまえば、糸が切れたパールネックレスのように全ての記憶が飛び散っていく。

 

失った記憶はどこへ行き、どこへ向かうのかわからないけど、もうきっと思い出すことはない。

 

酒井順子は「ユーミンの罪」のなかで「ユーミンの歌が抱く助手席性。(中略)私は、この頃から日本の若い女性が「○○をしている男の彼女としての私」という自意識を強く持ち始めたことを示すのではないかと思います」と語ってる。

 

マッチングアプリや結婚相談所とか、恋愛相手と出会う機会はいっぱいある。そして、年収や職業、住んでいるところなど選ぶ基準設定も自由自在。

 

大人の恋愛と経済力は切っても切り離せないものなのは重々わかってる。

 

でも、大人になってもこうやって純粋無垢な、昨日「好き」という気持ちに気づいた子どものように生きたい。

 

傀儡

傀儡

  • CRCK/LCKS
  • J-Pop
  • ¥250

 

 

悔しいけど大人になってよかったと思う

「子どもでいたい ずっと トイザらスキッズ 大好きなおもちゃに囲まれて 子どもはトイザらスキッズ」

 

今年27歳になる。年なんてとりたくなかった、ずっとこの歌のように子どもでいたかった。

 

レゴやトミカプラレール、大好きなおもちゃに囲まれてずっと子どもでいたかった。

−−

小学校から大学を卒業するまで、学校が本当にいやだった。

 

中高は私立女子一貫校で一学年100人にも満たないほど少人数。

 

噂は一瞬で周り一瞬で消える。人数が少ないせいかスクールカーストは一目瞭然。

 

私の性格のせいなのか、ADHDだかなのか、学習障害なのか、理由はわからないけどずっといじめられたり、スクールカーストに押しつぶされた。

 

「誰かここから私を出してくれ」と6年間ずっと心の中で叫び続けてた。

 

そんなとき、14歳の夏をイギリスで過ごした。

 

世界中から集う同じ世代の子たち。


人種、性格、思想、全部違うことが前提で「英語」というツールを使ってコミュニケーションを取る楽しさ。

 

トラブルはあったけどいじめなんてもちろん無いし、本当に幸せだった。

 

帰国前日は嗚咽が止まらなくなるほど泣いてスーツケースを窓から投げた。

 

成田までのフライトは「このままトイレにいたらイギリスに戻れるんじゃないか」とトイレに篭り続けた。

 

高校を卒業後、いじめとは無縁になった。

 

でも「学校」を窮屈に感じるのは変わらなかった。

 

年齢でまとめられること、思ってもないことに打つ相槌、全部がいやだった。

 

学校にいる時間を少しでも減らしたくてインターンを始め、自分の時間は大人と関わる時間に全部割いた。

 

大人のなかにいるとなぜか心が落ち着く。だって「子ども」でいることを肯定してもらえるから。

 

「まだわかんないよ」「もう少し大人になったらわかるんじゃないかな」

 

もちろん大人に負けたくないという気持ちはあった。

 

でも、教えてくれる人に囲まれる喜び、知らない世界を見せてくれる喜びは何事にも代えられない。

 

 

社会人になって保育士から転職して企業に入った。本当に辛かった。

 

上司との関係、同僚との関係に参ってしまい円形脱毛症、心的外傷後ストレス障害になった。

 

自分で決めた転職、ずっと憧れてた仕事、頑張らなくちゃいけない。

 

色々なことに押しつぶされてしまった。

 

「ずっと子どもでいれたらきっとこんなことにならなかった」

 

「なんで勝手にとっていく年齢に合わせて大人にならなくちゃいけないんだ」

 

そんなことばかり考えていた。

 

3月に仕事を辞めてすぐにアメリカ行きのチケットを買った。今日でこっちに滞在して20日間が過ぎた。

 

昼食を終えコーヒーを片手に裏庭に出ていると「あれ、大人になったからこうやって逃げられたのか」とふと思った。

 

学校という箱庭は自分じゃ出られない。親に学費を払ってもらい、カリキュラムをこなしていく。卒業しないと将来が無いと言われる。

 

でも、大人は自分で決断して会社を辞められる。将来だって自分で決めることができる。

 

家賃だって自分で払っているし親に対して何か申し訳ないと思う必要もないし、一緒にいたくない友達と一緒に過ごす必要もない。

 

こうやってオハイオ州の僻地まで逃げることができる。

 

「あー大人になってよかった」

 

ずっと子どもでいたい、この気持ちは変わらない。

 

でも、大人もいいよね。悔しいけど。 

子どもができないと不安な私と子どもができることが不安の夫

付き合って5年、結婚して1年。新婚のくくりに入るのかもしてないけど、まったくそんな感覚はない。

 

出会ったときから「この人の子どもがほしい」と思ってた。だから結婚が決まったときは心の底から嬉しかった。

 

新卒から3年間保育士として働いた。他人の子どもだとわかっていたが、自分の子どものように愛した。

 

在職中、何千回も「もし自分の子どもだったらこうしてあげたい」「我が子と一緒にこんな遊びがしたい」と考えた。

 

しかし、私は生理不順で卵巣嚢腫子宮内膜症を19歳のときに患った。幸いにも卵巣を摘出することなくホルモン剤での治療で完治した。でも、生理不順は未だに続いている。

 

母も同じように生理不順で悩み、24歳で私を出産してから何度も子作りに挑戦したが上手くいかず16年後に人工授精で妹を妊娠した。

 

妹を妊娠するまでの16年間、母はホルモン剤を飲んだり注射を打ったりと様々な不妊治療に挑戦していた。副作用で手の震えが止まらなかったり、重度の生理痛で横になる母。そんな彼女をみて「きっと私もこうなるんだ」と将来の自分に不安を感じるばかりだった。

 

結婚して保育士の仕事を辞め、ライターに転身した。1年働き退職した。退職することを決意した1月に夫と相談して妊活を始めることになった。

 

生理が定期的に来ている人に比べて生理が来る日を予測できない私は排卵日すらわかってない。

 

だから「いつか来るべきときに来るよ」という旦那の言葉を受け入れていた。

 

ある日、寝るときに彼が一言こういった「今妊娠していたらもう時間がないね」、何のことだろうと黙っていると「子ども育てるってお金がかかるから、お金を貯める時間がないよ」と言い出した。

 

正直、彼の言うとおり経済的に余裕があるわけじゃない。でも、別にお金がなくてもそれなりに子どもは育てられる。「お金も大事だけどなんとかなるもんだと思うよ」と返事をした。

 

とくに返事がないので、もしやこれは…と思い「子どもができるのが不安なの?」と聞いてみた。すると「すごく不安だよ」と即座に返事がきた。

 

私はなぜかそれを受け入れられなかった。「妊娠できるかどうかで私は不安でいっぱいなのに、なんで子どもができることを不安に感じるの」とイライラしてしまった。

 

夫婦感で不安の方向性が真逆に向いている状態に理解が追いつかなかった。

 

でも今思えば、女には女の不安があって男には男の不安がある。彼はお金よりも父親になることが不安なのかもしれない。

 

普通のことだわ!と気づくまで時間がかかった。

 

いわゆる妊活をはじめて半年経つけど、未だに子どもはできない。

 

私と旦那の感じる不安はまったく違う方向を向いているけど、いつか子どもができたらどちらもクリアになる問題だと思う。

 

だから今は焦らず”そのとき”がくるまで2人の時間を楽しみたい。

エマ・ワトソンに黄色いドレスを奪われて開けた3本のビールと謎のフルーツ

DL276 デトロイト行きのフライト、今アラスカの手前ぐらい。

 

16:30に成田空港を出てから5時間たって、3本目の缶ビールを開けたところ。

 

私のことをよく知る人は「え、酒のんでんの」と思うはず。

 

でもよ、言わせてくれよ。

飲まなきゃやってらんねえんだ。

 

飛行機の楽しみはゆったりのんびり映画を観れるところ。

 

デルタは座席もいいし、映画もよりどりみどりでアメリカにいくときは出来るだけデルタを使うようにしてる。

 

今回もいろんな映画があった。

最新の"Table 19""John Wick 2"、へーこんなのあんだと観る映画を見定めていたら現在公開中の「美女と野獣」が出てきた。

 

アニメや漫画の実写版は好きじゃない。

 

つい最近まで公開していた「ゴースト イン ザ シェル」だって不満だらけ。

 

もともと実写化した映画に原作以上のものを求めることはしないけど、その分スカヨハのおっぱいに期待する。

 

でも、おっぱいがまったく出てこなかったから不満だった。

 

最新映画を観ようと思ったけど気づけば「美女と野獣」に手が伸びていた。

 

開始15分、涙がダラダラでてくる。

 

なんでエマ・ワトソンがこのドレスを着てだよ!!!!!

 

青いエプロンに白いブラウス、茶色のブーツ。

 

しまいには黄色いドレスまで着て野獣と踊ってる。

 

悲しさと怒りで気づけばビールを頼んでた。

 

ラストまでの2時間で2本のビールを開けた。

 

--

 

今よりずっと素直だった幼いころ、叔母がアメリカに留学していた。

 

彼女は帰国するたびディズニーのビデオを大量に持って帰ってきてくれた。

 

そこで出会ったのが「美女と野獣」だった。

 

全編英語で何を言ってるかわからない。でも、ベルがとても可愛くて、野獣も野獣だけどかっこよかった。

 

母に頼んで日本語のビデオを買ってもらったときは擦り切れるほど観た。

 

「いつかベルになりたい」

「黄色いドレスを着て野獣と踊りたい」

 

毎晩そう願ってた。

 

3歳から通っていた英会話スクールでは小学部に上がると英語の名前をつける決まりがあった。

 

母から出て来る名前の候補を全部拒否し、「ベル」にした。

 

それぐらい大好きだった。

 

歳を重ねるとそんなことを言ってる自分が恥ずかしかった。

 

外で遊びすぎて焼けた肌に東南アジア系の顔。

 

こんな私がプリンセスになれるわけない。

 

だから、ベルになりたい気持ちは心の奥にしまい込んだ。

 

中学生のときアヴィリル・ラヴィーンやブリトニー・スピアーズにハマり、赤いスキニーに黒いTシャツを着てた。

 

イギリス留学中に付き合ってた男の子はパンク好きで綺麗なモヒカンだった。

 

"あなた色に染まりたい"私はパンクを聞くようになった。

 

でも、やっぱり、プリンセスになりたかった。

 

「なんでこんな耳に安全ピンつける男と歩いてんだろ

 

「イギリスのプリンセスはオーロラ姫だったけ、ベルはフランスだからなー」

 

と留学中はよく考えてた。

 

恥ずかしい話、26歳になった今でもそう思ってる。

 

「結婚式でドレスなんて着ねえよw」とか言いながら、家でこっそりドレスのカタログをみてる。

 

「白馬に乗った王子様なんていやだw白馬担いでくるぐらいの王子様じゃないと私無理」とか言いながらアリエルに出てくる王子がいつか私の元にやってくると信じてる。

 

でも、現実では、黄色いドレスを着て野獣と踊ってるのは同い年のエマ・ワトソンだった。

 

にくい!

 

私が着たかったんだ、そのドレス!!

 

野獣と踊るためにステップだって散々練習したし、歌の練習だってした。

 

それなのに、なんでおまえなんだよ!!

 

お前、ハリー・ポッターだけでいいだろ!!

 

魔法使えんだろ!!!!

 

滅!!!!!

 

くっそおおおおおおおおお!!!ビールが足りねえ!!!!

 

とわんわん泣きながら映画を観た。

 

アニメだったらよかったんだ。

だってアニメだから。

 

アニメのベルは誰でもない。

 

そう、アニメはアニメのままでいいんだよ。

 

夢を見せてくれるんだったら、最後まで貫けよディズニー!!

 

頼むよ!!!

 

とビールを飲みながらさらにわんわん泣いた。

 

隣に座っている人懐っこいベトナム人の女の子がビール片手にぎゃん泣きする私を心配して「どしたの?」と声をかけてきた。

 

泣きながら思いの丈をぶつけた。

 

そしたら「へー、これでも食べれば?」

 

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なんだよこれ!!!!!

どっから出てきたんだよ!!!

 

「剥いてあげる」

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うまそうてか、うまい。

「よかった、じゃあこれも」

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なんなんだよwwww

レスポサックからどんだけ意味不明なフルーツ出てくんだよww

 

「剥いてあげるね」

 

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なにこれうめえ。

 

「よかったー。あなた他に好きなプリンセスいないの」

 

と聞かれたので「ジャスミンが好き」と答えた。

 

そしたら「アラジンはまだ実写化してないから、悲しまなくて済むね。シンデレラって言ったらどうしようかと思った」と私のために皮をむいてくれた。

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恥ずかしいけどプリンセスになりたいし、ロマンチックな恋に憧れてる。

 

素敵な王子様にお姫様だっこされたいし、片足が飛び跳ねるようなキスもしたい。

 

26にもなってこんなこと言ってる自分が大嫌いだし、大好きだ。

 

ジャスミンの枠はあいてるし、まだまだ諦めないぞ!!!

 

まだ見ぬふり私の王子さま、あなたのプリンセスはここにいます。

 

結婚、子作り、セックスレス

愛する人はあなただけ、って散々愛したな」

 

モーニング娘。の数ある名曲のなかの1つ「しゃぼん玉」の一節。

 

恋愛って本当にむしゃくしゃする。好きな人が何をしているのか、何を考えているのか、今どこにいるのか、相手のこと全部知りたくなってウジウジして眠れなくなる。

 

出会って6年、付き合って5年、結婚して丸1年。同じ世代のカップルのなかでは長く一緒にいるほうだと思う。

 

私は独占欲が強くて、愛情をセックスを通してじゃないと感じることができない。

わざわざ悪く感じるように言うのは、それが自分の首を締めているから。

 

付き合って3年を過ぎたころ「結婚しないの?」という質問が増えた。結婚して1年経つ少し前から「子どもは?」という質問が増えた。

 

この2つの質問に関しては「ほっといてくれよ」と頭に浮かぶけど、口からは「そろそろかな」なんて勝手に出ていた。

 

結婚や子作りは転職と同じ「決断」だから、上から「はやく結婚したほうがいい」とか「はやく子どもをつくったほうがいい」とか断言されなければ正直気にならない。

 

大体こんな話になるのは会話に詰まったときぐらいでしょう。私だって同じ質問で逃げることだってある。

 

最近は「セックスしてる?」という質問が多い。

 

カップル間のセックスレス問題や不倫漫画や映画が流行ってるせいかしらないけど、多い。

 

それに、私がブログでセックスについて豪語してることも理由の1つかもしれない。

 

でも、私にとってこの質問は「YES」であり「NO」だから困る。

そして切なくなるから好きじゃない。

 

付き合って3年過ぎたころからまったく濡れない状態がでてきた。短くて数週間、長くて数ヶ月、砂漠のような状態になる。

 

自分から彼を求めたとしても、気持ちがものすごく乗っていたとしても、まったく濡れない。

 

旦那は私の性格を熟知しているので、付き合いはじめからセックスの回数の増減はほぼない。

 

彼が私との関係を円満にするための努力だ。

すごくありがたいと思う、でも濡れない。

 

寝る前にキスをして抱き合ってセックスをする流れになる。

 

彼の手が私の胸からおなか、そして下着に手がかかった瞬間「大丈夫?」「濡れてる?」「濡れろ」と自分に問いかける。

 

濡れてないと「あぁ、またか」と落ち込む。

濡れない時期が終わっても、順調にいってたとしても「大丈夫かな…」という不安は続いてる。

 

セックスでしか愛情を感じない女がセックスでプレッシャーを感じ、リラックスも楽しむこともできなくなった。

 

彼が私に向けた努力、私が欲する愛情、食い違いはまったくないはずなのにセックスが辛い。

 

旦那のことは愛してるし、これからもずっと一緒にいたいと思う、子どもだってほしい。

 

でも、濡れない自分が現れるたび「あぁ、女としてもう終わるのか」「旦那に愛される価値は私には無いなぁ」と奈落の底に落ちる感覚がする。

私が不安なように旦那も不安なのかもしれない。

でも、これってきっと私だけじゃないんだろうな。

他にも同じ経験をしている女性はいっぱいいるんだろうな。

 

やさしく傷を舐め合いたい、今夜はそんな夜です。

 

恋愛って消耗だと思ってたけど、結婚のほうが消耗なのかも。いや違うかも。

悲しさや寂しさをセックスにぶつけることは正当なことだと前回のブログで書きました。

elleaki1990.hatenablog.com

 なぜ「ヤリマン」と「ビッチ」という単語を引用したかというと、私は女だからです。

ちんこついてないので「ヤリチン」「チャラ男」の気持ちはわかりません、ただそれだけです。


だけど、Twitterで男性の方もRTしてくれたの嬉しかった。てへへ。

まぁ、よくよく考えれば愛情を感じることに男女差なんてないもんな。

 

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今、私はジョージ朝倉ピース オブ ケイクを全巻一気に読んで悶え苦しんでいます。

 

もう今夜は眠れないだろうなと思いながら悶え苦しんでいます。

 

もうただそれだけです。

 

恋愛を放浪できる人を羨ましいと思う。

「恋愛を放浪できる人」というのは、恋愛自体を楽しめる人のこと。

恋愛を放浪するという言い方を好まない人がいるかもしれませんが、今はこの言葉を受け止めてほしいです。心からのお願いです。

 

何度もここに書いていますが、私の両親は離婚しています。今の父親は継父です。

 

母が継父と再婚してから10年後に妹が生まれました。

 

本当に嫌だった。

 

継父と母そして私、3人で絶妙なバランスを取って楽しく生活していたのに、継父と母の間に生まれる”正式な娘”。

 

継父と私は言葉通り血のつながりがない、だから私は”非公式の娘”。

 

海賊版DVDみたいだな」、自分は偽物の娘で、継父と母そして妹+私、「どんどん端っこに追いやられていく」と妹が生まれる10ヶ月の間感じていました。

 

「家族に血の繋がりなんて関係ない」という友人や大人たちからのアドバイスなんて私には生ゴミにティファニーのリボンをつけたぐらいの綺麗事だった。

 

だから自分の家族がはやく欲しかった。

 

今まで付き合ってきた人の人数は5本の指でも多すぎる。

 

理由は簡単で私が求めていたのは「恋愛」ではなく「家族」だったから。

 

恋愛を楽しめない、というか恋愛は楽しいものではないのです。私にとって。

 

ピース・オブ・ケイクの主人公の志乃ちゃんは隣人に恋をする。

 

隣人に思いを寄せているのに同じバイト先の人に酔った勢いでキスをされれば「目先の気持ちよさに…」と自分が快楽を得ていることを受け止め、「どいつもこいつもいっぱいいっぱなんだよっ惑わすことを言うな」と切れる。

 

隣人の恋人が出ていったことで、志乃ちゃんと隣人は距離が縮まり半同棲へ。

 

幸せクソ野郎じゃねぇか志乃ちゃん。

 

私だって過去に恋愛を楽しんでいないわけじゃない。

 

昔付き合っていた人が浮気をした。


理由は簡単、私がハワイに2週間行っていた間「寂しかった」からだ。

 

もうこりごりだと思った。

 

最高の愛情表現「セックス」を私ではなく他の女に与えるのか。


なんだよ、恋愛ってままごとかよ。

 

相手がいなければ他の穴にテメェの棒をつっこむのかと。


その切なさで恋愛がめんどくさくなった。

 

漫画の話に戻る。

 

志乃ちゃんの隣人であり恋人の京志郎、そして出ていった京志郎の元カノがある日突然戻ってくる。

 

それをきっかけに京志郎は元カノと志乃ちゃんに隠れて会うようになった。

 

志乃ちゃんは京志郎の帰ってくると即座にお風呂に入ることや、突然現れた京志郎の地元の友達「田中」、「田中」とよく飲みに行くこと。全てを怪しく感じ彼の電話帳に登録されている「田中」に電話する。

 

出た相手は元カノだった。

 

それから志乃ちゃんの恋愛放浪は始まる。

 

「誰でも良かった癖に私じゃなくたって…」と京志郎に吐き捨てた彼女が快楽に身を任せ「誰でもいい」むしろ「何でもいい」状態に落ちていく。

 

私はそんな勇気がなかったんですよ。


憧れてたけど、消耗して残る結果が怖かったから、志乃ちゃんのような冒険はできなかった。

 

アウトローなお金の稼ぎ方も、ネカフェに連泊して男とセックスする度胸もなかった。

 

志乃ちゃんは私のしたかった恋愛をしてる。


ピース・オブ・ケイクを読んで悶え苦しんでいるのはそこだと思う。

 

終わり方も最高だった。


「恋愛放浪は消耗じゃない、誰にもできない経験なんだ」と胸に杭を打たれ動きたくても動けないような感覚。

 

もしかしたら結婚のほうが消耗なのかもしれない。


一人の相手と長く一緒にいることでぶつかったり和解したりその繰り返し。

 

でも、きっと、結婚だって消耗ではなく私と旦那しか、いや、私しか体験できないものなのかもしれない。

 

「全部いちいち受け止めて そんなめんどくさそうな顔しないで全部こなしてよ!飛び越えてよ!それが京ちゃんが取るべき「態度や行い」じゃないの!?」怒りながら京志郎に怒鳴る志乃ちゃん。

 

否応無しに”非公式娘”になったことや恋愛よりも家族を選んだこと、現在を私は受け止めて、こなして、飛び越えていかなきゃいけない。

 

そういうこった。

 

うん、きっとそういうこと。 

セックスで愛情を感じる人をあなたは「ヤリマン」「ビッチ」と呼ぶのですか。そうですか。

今日こんなツイートをした。


セックスについてよく考える。

 

結婚して1年と少し、世間では「新婚」という部類にいれられているけど、長く付き合っていたので俗に言う「新婚感」は皆無だ。

 

セックスだって億劫になってきている。でも、わたしは悲しいことに「愛情」の9割をセックスで感じる。

 

中学高校を女子校で過ごした。友達と手を繋いで校舎を歩いたり、「おはよう」と挨拶するときは友達のおっぱいを鷲掴みにしてた。

 

休み時間は座っている友達と椅子の背もたれの間に割り込み、友人の背中に顔をスリスリしてた。

 

ずっと女子校特有の出来事とか、少人数制の学校でみんなが仲良かったからとか大したことだとは思っていなかったけど、それらの行為はすべて「安心」を得るためのものだったと振り返れば思う。

 

今日、さびしすぎてレズ風俗に行きましたレポを読んだ。生きづらさを感じ、自分を開放するためにレズ風俗に行くことを選んだルポ漫画。

 

そのなかにこんな言葉があった「抱きしめられれば全て満たされ 全て癒されると思っていた」。

 

おっしゃるとおりだった。

 

彼女はレジ打ちのバイト中に「もう誰でもいい、1秒でも2秒でも抱きしめてほしい」と思ったり、精神科でもカウンセリング中に「もうそんなのいいから抱きしめろ!!」と思ったりしたそうだ。

 

私も同じだ。

 

母はいつだって抱きしめてくれた。叱ったあとは私を強く抱きしめ「でも、大好きだよ」と囁いてくれた。

 

友人たちもいつだって抱きしめてくれた。「はいはい、大丈夫」なんて言いながら。

 

だから私のなかで触れ合いは「自己承認」。

 

セックスは肌と肌がこれでもかと重なる。人の身体の一部が自分の身体の中に入ってくる。物理的も精神的にも満たされる瞬間が続く。

 

こんなに幸せなことなんて他にはない。

 

毎日セックスしなくてもいい、でも、毎日私に触れてほしい。

 

だから、寝る前は旦那にお腹を触ってもらうようにお願いする。おしりを触ってもらうようにお願いする。

 

それだけで幸せな気持ちで1日が終わる。

 

ドイツ人の発達心理学者のエリク・エリクソンは「信頼」についてこう語っている。

 

「母子一体としているときに、その一体感がしっくりくればくるほど、十分であればあるほど、子どものなかに人を信じる豊かな信頼感が身についてくる」(エリクソンとの散歩より)

 

発達心理学には「愛着(アタッチメント)」という言葉がある。

 

これは授乳を通して得る安心感や、泣いたときに抱きしめてもらうことによって愛情を体感することだ。

 

簡単にいうと、乳児は愛情を体感すればするほど人を信頼できるようになるということ。

 

それは、肌と肌の触れ合いは信頼関係を築くもので愛情を感じるということ。


保育士をしていた3年間。私はとにかく子どもとの触れ合いを大切にした。叱った分だけ抱きしめて、褒めた分だけ抱きしめた。

 

でも、それは一周回って自分のためだった、私のことを信頼してほしいという気持ちをあったし、子どもたちに愛されたいという気持ちもあった。

 

愛情を感じる方法はいくつもある。「愛してるよ」と言葉で満足できる人もいれば、プレゼントをもらって愛情を感じる人もいる。そして、セックスを通して愛情を感じる人もいる。

おかざき真里の 「&(アンド)」
で主人公が付き合っている彼氏(医者)とセックスをしている場面、「先生が私のなかで気持ちよくなるのが嬉しくて」と心の声を漏らす。

 

私も同じ、自分が気持ちよくなることはさておき相手がイクことで心が満たされる。

 

彼氏が自分の過去を回想する場面では「身近な方が『触って』あげるだけでずいぶん平時の精神安定になるんですよ」と鬱になった恋人?(5巻までしか読んでないので関係性は不明)に触れることを医師から勧められていた。

 

不安なときに手を差し伸べてくれる誰か、抱きしめてくれる誰かをきっとみんな欲してる。

 

愛情を求めて、安心感を求めてするセックス。

 

私は三大欲求のなかで性欲を1番大事なものだと思ってる。

 

だって、相手とフェアに愛情や安心感を得られるから。

 

「ヤリマン」や「ビッチ」とか、不特定多数の人とセックスする人の名称は色々あるけど、そう呼ばれる人は誰よりも素直に愛情、安心感を求めている人だと思う。

 

だから、愛情を求めて旅する彼らをそういった言葉で一括りにするのは好きじゃない。

 

GWから旦那との関係は悪化している。口を開けば喧嘩になる。ここ数日彼はベットを占領し、私はソファで丸くなって寝ている。

 

「いつ彼は私に触れてくれるんだろう」そう思いながら今夜も丸くなって自分で自分のお腹を触るんだ。