まだまだ、おこさまらんち

顔色が悪いだけの人生

マイ・パープル・パスト

とてもどうでもいい話なのですが、今日昔付き合っていた彼氏が41歳になりました。

もう0時過ぎたから、昨日か。

 

朝起きてフェイスブックを開くと、高校の友だちが今日誕生日だと教えてくれた。他にも何人か誕生日を迎えている人がいたので、横にスライドすると最後に元彼が出てきた。

 

去年、40歳になったときは大してなにも思わなかった。

 

仕事を終えて友人たちと食事にいき、他愛も無い会話でも盛り上がった帰り道。音楽を聞こうとiPhoneを手に取り再生ボタンをタッチするとDeerhoofのMy Purple Pastが流れた。

 

こんな良いバンドだったっけ、と思いずっと聞いているうちに「あ、これは彼が教えてくれたんだ」と感慨深い気持ちになった。

 

あの頃私はまだ10代で、大人の男性と付き合っていたことがとても嬉しかった。大学までバイクで迎えにきてくれるし、ハタチの誕生日にはパークハイアットの夜景が綺麗な部屋を取ってくれた。

 

洋服だって、音楽だって、美味しい食べものだって全部彼から教わった。

悔しいけど、自分のiTunesを見ると9割彼が入れてくれた曲が入ってる。

 

別れて5年経つけど、今でも仲良く連絡を取り合ってる。でも、あの頃の独身貴族的な優雅さは少しずつ消え、今は切なさの塊のような姿がある。

 

「あぁ、あの人を一人にしてしまったのは私なのか」と、今日はなんだか思ってしまった。

 

Deerhoof、いいバンドなんだよ、悔しいぐらい。一つも取りこぼしたくないと思えるぐらい、いいバンドなんだよな。

 

少しはなれたところで同じ音楽を聞いてくれる人のおかげで、少し気持ちは落ち着いたしDeerfoohの思い出が上書きされたような気がする。

来年の7月11日も、同じようなことを思うのかな。

 

私ももう20代後半、こうやっていろんなことを思いながら人は年を重ねていくんだなぁ、あきを。

 


Deerhoof - My Purple Past