まだまだ、おこさまらんち

顔色が悪いだけの人生

声の中で溶けたい、旦那のいない夜に思うこと。

Ask.FMに「1人のときは何をしていますか?」という質問がきた。

 

簡単な質問なんだけど、シンプルすぎて答えづらい。

 

旦那を朝玄関で見送ってから彼が帰宅するまで私は仕事をする。

 

いくら家で仕事をしていたとしても就業中は「1人」じゃない。やらなくちゃいけないことに追われているから。

 

彼が帰ってくると同時に私の就業時間は終わる。

 

そう考えると「1人」を感じる時間はほとんどない。

 

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ひとりで寝るのが本当にキライ。おばけよりも妖怪よりも避けて通りたいものだ。

 

「ひとりで寝るのは事象だから『もの』じゃなくて『こと』じゃないの」って思うだろうけど、私のなかでひとりで寝るのは得体の知れない物体。

 

 布団に入ってもひとりじゃなかなか布団の中は暖かくならないし、ひとりだから誰も今日の出来事を一緒に振り返ってはくれない。

 

優しい声で寝かしつけてはくれる人もいない。

 

さらに怖い夢をみたらどうしたらいいの?いったい誰に抱きしめてもらえばいいのよ。

 

「ひとり寝」はこうやって色んな角度から私に攻撃してくる。

 

本当に精神的辛くて、このまま、私はひとりになってしまうんじゃないかと、布団にくるまって、朝がくるのを待つ。

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旦那が一泊二日で出張に行った。

 

 たかが、一泊二日。でも、されど一泊二日、なのだ。

 

夕方から友だちと飲みに行く。仕事を終わらせて支度をして「自由だ!」と浮かれて家を出る。

 

たわいのない話をして、笑って、大好きな曲を聴きながら帰ってくる。

 

部屋には誰もいない。悲しくて、寂しくて私は勢いよく部屋を散らかす。

 

着ているものを床に脱ぎ捨てて、カバンの中身はテーブルの上にぶちまける。

 

家中の電気をつけて音楽をかけて、テレビをつけて物理的に空間を埋めていく。

 

それぐらいしても、やっぱりひとりはいやだ。

 

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人の声って不思議なもので、一日の終わりに布団の中で少し聴くだけで、全部が解放される。

 

そんな、寝る前の優しい声が私は好きだ。

 

あの優しい声に包まれてとろけるように眠りにつきたい。

 

だからといって彼は寝る前に出張先から電話をかけてくるようなタイプじゃない。

 

明日の夜はなんの話をしよう。私の名前を呼んで「おやすみ」って言ってくれるかな。

 

そんな期待を胸に、彼のパジャマを着て私は今夜、ひとり眠りにつく。

 

怖い夢はみませんように。

おばけもでてきませんように。 

 

 

 

 

 

追伸.

冒頭で紹介した質問にはあとでじっくり回答します。