私は今、『愛を求めてる期』を迎えてる。
何度、「ここに愛があればいいな」と思ったことだろう。
ずっと満たされない「何か」にぴったりなピースを探して、その「何か」が肥大化することを恐れてる。
友だちがいるから、彼氏がいるから、同棲してるから、結婚してるから、側から見れば「何か」を埋めるものに見えるのかもしれない。
でも、そうじゃない。
自分でも困惑することがある。
友だちがいるのに、家族がいるのに、彼がいるのに…って。
じゃあ何が欲しいの?と自分に聞いても、うつむき続けて答えは出ない。
大好きなカルピス?牛乳にぴったり合うクッキー?じゃあ、お買い物でも行く?
自分のご機嫌を取るために様々なピースを用意する。
でも、どれもはまらない。
大海原に放り出されたように「いつになったら岸が見えるんだ」と悲しく切ない時間は長く感じる。
数日が数ヶ月に感じ、「あれ、もしかして私人生の大半寂しいのかも」なんて思ったりする。
でも、こういう気持ちになるのはずっとじゃないんだ。
大人になってちょっと自分を引いてみれるようになった。
すると、いくつもの地層が重なって自分を形成してることがわかった。
ちょっと前まで「愛とはなんだろう期」で、その前は「イケイケ期」で、それより前に「愛されたい期」があった。
「あぁ、生きるってこういうことか」って気づいた。
だからきっと今感じてるのも地層の一つになる。振り返れば「あ、この前まで『愛を求めてる期』だったのか」って鼻で笑ってしまう。
辛いことは一生続かないって大人は言うけど、たぶん、こういうことなんだろうな。
言われたほうは「うるせえな、今しんどいだってば。今ここから抜け出せたいんだってば」って心の中で叫んじゃうけれど。
きっともうすぐこのシーズンも終わる。
春になって新しい風が吹きはじめたから。
また楽しく過ごそうよ、カルピスでも飲みながらね。