まだまだ、おこさまらんち

顔色が悪いだけの人生

とてもどうでもいい話なのですが、4才児7人に完敗しました。

前々回にアップしたブログにどれだけ教え子のことを愛していたかを書きました。

 

elleaki1990.hatenablog.com

 21歳の私と7人の0歳児、別れるときには25歳と3歳児になっていました。

大人にとっての3年間はあっという間の時間だけど、0歳児にとっては人生で一番頑張る時間です。

 

寝たきりの状態から歩くようになり、自分の気持ちを伝える手段が泣くことだけだったのに、言葉や体を使って自分の気持ちを表現するようになります。

21歳の私は3年経っても大した変化は無く、しいていうなら実家を出て同棲をはじめたぐらいです。

そんなことを考えていた最終出勤日。私は「次会うときにまでに、彼らに負けないぐらい私も成長しよう」と心に決めました。

それから、慣れない仕事に食らいつきハゲました。でっかい円形脱毛症ができたんです。

そして今日は運動会、子どもたちとの勝負の日です。

「こっちはハゲるまでやったぞ、成長の実感はないけどな!」と風を切って会場へ向かい、「お前らの成長を見せてみろ」と偉そうに最前列に着席しました。

お遊戯の曲がかかり、子どもたちの入場がはじまった瞬間、一番うしろの席に移動しました。

だって涙が止まらなかった。

最前列にドヤ顔で座っていたのに泣き出した自分が恥ずかしかった。

あーこんなに大きくなるんだ。

去年は整列も自分たちでできなかったのに、今は笛の合図で動けるんだ。

去年は立ち尽くしてたのに、笑顔で堂々と踊れるんだ。

顔が崩れてそばにいた保護者に「ちょっと、泣きすぎじゃない!」とティッシュを手渡されるほど感動して泣いてしまった。

お遊戯が終わって子どもたちに逢いに行くと
「おどってるときに、あきちゃんのこと見つけたんだよ〜」
「お仕事お休みしたの?ありがとう!」
「上手にできたでしょ〜とっても楽しかったよ」
と笑顔で話す彼らに頭が下がる思いだった。

これは完敗。

同じ土俵にすら立ててない自分に気づいたと同時にこの子たちの担任ができて本当によかったなと痛感しました。

泣きじゃくる私をみた1人の保護者が「あきちゃんが3年間しっかり愛してくれたおかげだよ〜」なんて言ってくれたのにさらに涙してしまった。

今回は完敗だったけど、いつか「あきちゃんすげぇ」と言わせてやるんだ。


だって、彼らを育てたのは私だし、私のほうが大人だし、人生経験豊富だし。
とにかく負けるわけにはいかない。

今にみてろよ!!